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 上手に使い分けたい近代医療と代替医療

 皆さんはじめまして。アウェアクリニック津田沼の院長豊田と申します。今回、上手に使い分けたい近代医療と代替医療と言うテーマで日々思っていることを書かせて頂きます。
 まず最初に皆さんに言いたいことは、近代医療と代替医療をどのように使い分けるかということ以前に、自分の健康について自己責任を持って頂きたいということです。自分の身体は自分自身で治すもので医療従事者はそのサポートをするだけであるということを強く認識してほしいと思います。ほとんどの方は自分の身体を、まるで機械を直すかのように早く、安く、簡単に治して下さいと言って医療機関にやってきます。そうではなくて、「私は自分の身体を自分で治したいのです。そのための手助けをして下さい」と言って頂きたく思います。この意識改革が治癒に大きく関わると思っております。
 現在、医療は大きく分けて近代西洋医学に基づく近代医療とそれ以外の代替医療の2つに分けられると思います。最近、医療ミス等による近代医療に対する不信感や強い副作用があることに対する西洋薬嫌いなどの理由から近代医療を否定し、代替医療のみを認める風潮がありますが、これはもったいない考え方だと思います。治療を考えた場合、使える治療方法はたくさんあった方がいいと思います。ですから、近代医療もその治療方法の1つとして選択枝の1つとして残しておいた方がいいと思います。私の薦める医療は統合医療と言って近代医療と代替医療の両方をうまく使い分けてその人その人に対してオーダーメイドの治療を行うというものです。
 そこで今回のテーマである「どのように近代医療と代替医療を使い分けるか」と言うことになりますが、これは個々のケースによって様々ですので1人1人変わってくると思います。ですから、例えばこの疾患の時は近代医療が良い、この疾患の時は代替医療が良いといったものではありません。同じ疾患でもその人の今までの背景となった人生や価値観、生活環境、現在の状態(身体的精神的霊的)などによって変わってくると思います。しかし、そう言ってしまうとこれで話が終わってしまいますので、あくまで私の考えとしてお話しします。
 近代医療を薦める場合は、外傷や急性疾患です。外傷の場合、やはり近代医療は力を発揮すると思います。急性疾患も代替医療のみでも大丈夫な場合もありますが、やはり、まずは近代医療を考えた方がいいと思います。どうしても代替医療で急性疾患を治したい場合は、しばらく様子を見て状態が改善しない場合はすぐに近代医療を受けることが重要だと思います。そうしないと回復するのに時間がかかったり、最悪の場合手遅れになってしまう場合もあります。
 代替医療を薦める場合は、まず西洋医学的には異常は見つからないが、自覚症状がある場合です。不定愁訴や自律神経失調症などと言われているものです。西洋医療では打つ手がないのでこの場合は代替医療を一番にお勧めします。次は、慢性疾患で、そのなかでも特に近代医療では効果的な治療法がない場合です。近代医療では診断はついたが治療は対症療法しかない場合や疾患の末期で近代医療では手の打ちようがない場合などです。これらの場合も代替医療が力を発揮すると思います。その次は、西洋薬の服用量を減量したい場合です。西洋薬を長期にわたり服用をしている場合、代替医療を併用することによって西洋薬の量を減量させることができる場合もあります。しかし、単純に西洋薬だから副作用が強い。だからだめだということではありません。その時の状態によっては西洋薬が必要な場合もありますので近代医療の先生とよく相談しながら行う必要があります。確かに必要のない西洋薬を長期に出している医療機関が多くありますが、これは現在の医療保険制度の問題と患者サイドの「薬さえ飲めば良くなる」といった誤った考え方が浸透しているからだと思います。また、大事なことですが代替医療を受ける際に、一度近代医療機関で診察や検査をされて、重大な問題がないかどうかをチェックしてから代替医療を始めるようにお勧めします。一見健康そうに見えても、もしかするとまず近代医療を行った方がいいような重大な問題が隠れているかもしれないからです。
 まとめると、近代医療、代替医療のどちらにせよ利点と得意でない点がありますのでそれらを考慮に入れながら使い分けていくことが大切だと思います。できれば近代医療と代替医療の両方に精通した医療従事者を見つけて、アドバイスとサポートを受けることをお勧めします。それが難しいなら、どちらの医療従事者もお互いの医療について寛大である方を探されることをお勧めします。しかし最終的には医療従事者の人格というか人柄が一番大事だと思いますのでこのことを意識しながら自分自身の健康に対して責任を持って医療機関をうまく利用されるのが良いかと思います。


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